スミ(イム・スジョン)とスヨン(ムン・グニョン)の美人姉妹がソウル郊外の一軒家にやってきた。2人は幼い頃に母を亡くしており、どうやら父が再婚し離れて暮らす2人を呼んだらしい。父の再婚相手で若く美しいウンジュ(ヨム・ジョンア)は笑顔で姉妹を迎えるがどこか冷めている。スミはそんな義母を毛嫌いし、スヨンは怯えていた。で、その夜から家の中で奇妙な現象が起こる。スミが悪夢を見るようになり、母の亡霊も現れたりと家のアチコチで怪奇現象のオンパレード。しまいには神経質な義母が情緒不安定になり、姉妹と絶えず言い争いをするようになる。しかし妻と娘たちの確執を知りながらも父はなぜかダンマリ。そしてある日とうとう事件が起こる。義母が言うことを聞かないスヨンを箪笥に閉じ込めてしまったのだ。これを知ったスミは父に助けを求めるが「いいかげんにしろ!」と一蹴される。それをきっかけに、一家の間でタブーとされていたある"秘密"が明らかになっていく…。
この映画最大のキモは思春期の少女の敏感で衝動的で不安定な心理描写なんだと思います。年頃のオンナのコにとって父親という存在はある種、初めて意識する異性ですから。そんな父が若くてキレイな女と再婚したらそりゃあ気に障りますよ(きっと)。そんな嫉妬心にも近い内面感情をうまく描いてます。オチには触れませんがホラーなんだけど切なくて悲しい話でした。