6/30/2012

#70 映画『ラスト・エクソシズム/The Last Exorcism(原題)』

牧師がドキュメンタリー映画の撮影中、予想だにしない恐怖に襲われるホラー。パトリック・ファビアン、アシュレイ・ベル、ルイス・ハーサム他。監督ダニエル・スタム。2010年アメリカ

映画ラスト・エクソシズムの画像


ルイジアナ州バトンルージュ。コットン牧師(パトリック・ファビアン)は幼少の頃から牧師である父の英才教育を受け、子供のうちから信者に説教を説くほどのエリート牧師だった。
彼の説教スタイルはまさにエンターテイメイトで、巧みな話術やマジックを操りまるでショーのよう。なおかつイケメンで愛する妻と息子にも恵まれ人気牧師でありました。

彼は牧師でありながら神や悪魔に対しどこか懐疑的なところがあり、悪魔に取り憑かれたという人の元へ行っては用意周到に小道具を使い、エクソシズム(悪魔祓い)の"ニセ"儀式を行っていたですわ。つまり彼にとってエクソシズム儀式は信者たちへのサービスだったんだけど、新聞で子供がエクソシズム儀式によって死亡した記事を読んでからはエクソシズムそのものに不安を抱くようになっちまいましたとさ。アーメン。

そんな折、エクソシズムのドキュメンタリー映画のオファーがあり彼は真実の告白を決意、儀式がトリックを使ったものだということを世間に暴露するチャンスだとオファーを承諾する。
さっそく撮影クルーと向かった先はルイジアナ郊外のド田舎アイヴァンウッド。農家であるルイス(ルイス・ハーサム)さんの家畜が連夜惨殺されており娘ネル(アシュリー・ベル)が不審な行動を取っているのだという。
コットンは16歳の純情可憐なネルに悪魔が憑いているとは考えられなかったものの、いつも通りにトリックエクソシズム儀式を行う。無事に儀式は終わり(悪魔が去ったと思わせ)、一件落着。最後にルイスさんにお涙頂戴の説教を説き仕事は終了。コットンとクルーはルイスさん宅を後にし、モーテルで一泊することにしたんだが、真夜中にモーテルの場所すら知らないはずのネルが部屋のベッドに座っているではありませんか。ゾゾゾ…。


ー感想ー

ラストに関しては賛否両論別れると思うけど個人的にはウーンって感じでした。
中盤まではドヨヨーンとした雰囲気を残しながらノロノロと進むんだけどラスト10分くらいでいきなりトップギアになります。急展開になったと思ったら強引に詰め込んでまとめちゃいました的な感じがどうも残念です。
前半のノロノロストーリーを短くして、もっとオチに時間を割いて作り込んで欲しかったなー。

そして、もはや定番となったモキュメンタリー。低予算で作れるし当たればデカイしアイディアありきだけどリスクが少ないからこの手の作品は今後も作られるでしょうね。ただ、すでにケッコー世に溢れてるんで相当斬新なアイディアじゃないとキツいかなって思います。

あ、ネル役のアシュリー・ベルちゃんのスーパーイナバウアーは体柔らかいなーなんて呑気に観てて思ってましたが、いい女優さんですね。
目がクリクリしてて乙女な役がピッタリでした。(実際は知りませんが)