メイン州ののどかな田舎町。雷ゴロゴロ激しい嵐の翌日、倒れた大木によって家が壊れたってんでデヴィッド(トーマス・ジェーン)は妻を家に残し、息子とスーパーマーケットへ買い出しに出掛ける。
スーパーにはすでに沢山の客で溢れかえっており大賑わい。小さな町なもんでほとんどの人が顔見知りのようだ。
あーだこーだ世間話をしているといつしか視界濃度100%の深い霧が町を覆った。外ではサイレンがけたたましく鳴り響く。異様な光景に戸惑う人々。
霧の中には謎モンスターがいるらしく、外に出ようもんならあっという間に惨殺される。
キバのついた触手モンスターやサソリのようなシッポをもつ巨大昆虫、人間の中に入り込み内臓を食い散らかすクモみたいなヤツなど見た事もない生物だ。
次々にバケモノモンスターに襲われる中、スーパーに閉じ込められた人々は皆励ましあったりバリケード作ってモンスターが入ってこないよう協力しあったりと踏ん張っているんだが、この中にキチガイカルト女(マーシャ・ゲイ・ハーデン)がいてソイツは世紀末論を信じており聖書片手に「神の怒りに触れたのだ!なんちゃらかんちゃら」と説教を始める。
はじめは皆聞く耳を持たないのだが次第に人々は疑心暗鬼になり尋常でないテンションになっていく。もはや立派なカルト集団の完成だ。
外には殺戮モンスター、スーパー内には暴走カルト集団。逃げ道のない中、デヴィッドと他数名のマトモ連中はスーパーからの脱出を試みる。
ー感想ー
心理パニック+モンスターパニックというダブルパニック映画といったところでしょうか。謎モンスターに襲われながら閉鎖空間において極限状態におかれた人々が集団狂気に陥る様はゾゾゾとしました。
ひたすらわめきまくるマーシャ・ゲイ・ハーデンのマシンガン説教がかなりウザい。でもこういった危機的状況下だと宗教とかにハマる人もいるんだろうなぁと思ってみたりもした。
救いようのないラストは絶望感たっぷり。後味はだいぶ悪いけど現実的にあり得なくもないかな。胸クソは悪くありませんでした。
そもそもモンスターたちは軍の実験ミスによって異世界の扉が開いてそこから来たって台詞があったけどそれ以上詳しく触れずなんだかよく分かりませんでした。
PS:集団狂気心理を描いた作品は「実験室KR-13」とか「ウェイヴ」もあります。