廃墟のオバケホテルで撮影クルーがオカルト現象に襲われるシチュエーションホラー。スティーヴン・ネルソン、クリスティーナ・アナパウ、トム・サイズモア他。監督アンソニー・ピアース。2010年アメリカ
売れない映画監督のシェリー(スティーヴン・ネルソン)は北米一有名なオカルトスポットであるオレゴン州のホテル“ドン・パーク・ホテル”の廃墟を訪れる。降霊の儀式を行い心霊ドキュメンタリーを撮るためだ。いまいちパッとしない監督人生の再起を掛け、高いギャラを払って有能なクルーも手配した。ホテルの管理人ドイル(トム・サイズモア)は「ここは危険だ、入るのはオススメしない」と忠告するんだが、それを無視し突入する。長らく放置されブキミな雰囲気が漂うこのホテルには暗黒歴史があり数々の死亡事故が起きているんだそうだ。クルーの一人でシャーマンの血を引くネーチャンは邪悪な気配を感じ儀式を拒否するんだが、シェリーは金を積んで強引に儀式を行わせる。”スピーク”という降霊儀式は無事に成功し、役割を終えたネーチャンはホテルを出ようとするが出口が閉ざされ閉じ込められてしまう。驚きパニクるクルーに次々とオカルトな現象が襲いかかる。ひぃぃいいい。
「REC」でもおなじみのPOV(主観撮影)で撮られてるから臨場感あります。が、オカルト現象が視覚的すぎてちょっとオーバーかなって思いました。画像にノイズが走ったり声が入ったりするのはいいんだけど、モヤモヤした黒い霧みたいなものが結構写るんだけどいかがなもんかな。霊的なモノを描いているんだろうけどもうちょっと抑えても良かったかな。せっかくのフェイクドキュメント風味が薄れていく気がしてならない。ラストシーンだけ何故かPOVじゃなかったのかも謎。しいて言うなら儀式前までの前半はオドロオドロしてて雰囲気出てました。